火風水(ひふみ)ホ・カセ・ミツ

天気予報では、大型の台風に警戒するように呼び掛けています。「特別警報級」ということで、昨年、千葉でゴルフ練習場のネットを支える鉄柱の倒壊が、記憶に残っている方も多いと思いますが、あのときのような被害になる可能性があるそうです。


火、風、水は、私たちの生活に欠かせないものですが、一方で私たちの生活を壊してしまう脅威でもあります。縄文時代のヲシテ文字の母音にも、火(ホ)と風(カセ)と水(ミツ)があります。


水は、私たち人間だけでなく、生き物にとって生きていく上で、欠かせないものですが、近年、津波や洪水などの被害が増えています。


この話をしても、あまり共感を得られないのですが、私は「水ってすごいなあ」といつも感心しています。地球が誕生してから、水は循環しているだけで、外部から新しい水が入ってくることはありません。縄文時代の人たちも、現代の私たちも、時を隔てて同じ水によって生かされているのです。それでいて、清流と呼ばれるきれいな川があり、ミネラルたっぷりの湧き水があり、湯治場と呼ばれる温泉などがあります。


循環するだけでなく浄化もされるという、この地球のシステムは、地球誕生から変わらず続いています。これを当然と感じる方も多いと思いますが、日本は水が豊富にあるため、私たち日本人はその有難さを、なかなか実感できません。そして、台風や洪水も、人間にとっては自然の脅威であっても、このシステムの一つといえます。したがって、私たちはこのシステムに抗うのではなく、システムに合わせた生活を送るべきです。


「浄化」というキーワードが出ましたが、火も風も水も、浄化のために欠かせません。海や川で禊をするのは、ご存知だと思いますが、お風呂に入るのも浄化といえます。護摩の火によって魔を祓い、刃物を火であぶって殺菌するのも浄化でしょう。風によって空気が循環して、その場が浄化されます。龍神さまが飛び回ると、風が巻き起こり、不浄なものが祓われます。神社やパワースポットで突然、強い風が吹くことがありますが、龍神さまがあなたの周りを飛び回っているのかもしれません。


自然の恩恵も、自然の脅威も、どちらも地球のシステムに含まれるものです。私たちは地球を支配しているような錯覚をしていますが、地球によって生かされています。自然災害に見舞われた時こそ、そのことを肝に銘じる良い機会なのかもしれません。


いつもありがとうございます。

見えない世界を伝える神社ナビゲーター

市口 哲也

神様に呼ばれる神社参拝

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