回り歌とは?
あなたは、回文をご存知ですか?
・竹藪焼けた(たけやぶやけた)
・私負けましたわ(わたしまけましたわ)
短いものでは、新聞紙(しんぶんし)など
上から読んでも下から読んでも同じ文になるものを回文といいます。
そして、五七調の歌を、回文で作ったものを「回り歌」といいます。
有名な回り歌は、
なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな
(長き夜の 遠の寝ふりの 皆目覚め 波乗り船の 音の良きかな)
正月2日の夜、この歌が書かれた七福神の宝船の絵を枕の下に置き、歌を3度読んで寝ると吉夢を見られるという風習があります。江戸時代には、正月早々に「お宝、お宝」と声を掛けて、歌が書かれた宝船の絵を売り歩く「宝船売り」がおり、暮れどきになると庶民は買いに走っていたとされます。
この歌は、カナサキさんという方が詠んだもので、船に乗っているときに、風が激しく波立つ時に、波を打ち返そうと歌ったところ、風は止み、心地良く航海ができたとホツマツタヱに書かれています。つまり、縄文時代の話ということです。
そして、もう一つ、ホツマツタヱにはラブレターも書かれています。
カナサキさんの教えを受けた、ワカヒメさんがある男性に送った歌で
きしいこそ つまをみきわに ことのねの とこにわきみを まつそこいしき
(キシイ(紀州)こそ 妻を身きわに 琴の音の 床に我君(わきみ)を 待つそ恋しき)
ホツマツタヱは、「ヲシテ」という縄文文字で、五七調の文体で書かれています。
縄文人は五七調の歌を詠む雅な心と、回り歌を作る素晴らしい知性を持っていたのです。
いつもありがとうございます。
ホツマまなびや白鳥校 教人(おしえと)
市口 哲也
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