東京パワースポット巡り<白山神社>

  飯田橋から再び電車に乗って、白山神社(はくさんじんじゃ)へ。

 月曜の朝、JRの運転見合わせで、駅はまだ混乱していました。週明けのトラブルでイライラしている乗客と、振替輸送の説明を何度も繰り返して、疲れが見える駅員さんを見ていると、急ぐわけでもない神社巡りをしている自分が異次元にいるような不思議な感覚になります。


 この日は、関東の一之宮巡りをすることも考えたのですが、午後に出版社で取材のため、遠出をすることもできないので「東京十社」を参考に神社巡りをすることにしました。

 東京十社とは、東京の鎮護と万民の安泰を祈る神社として、明治時代に定めた准勅祭社をもとに、昭和に入ってから23区内の10社を巡る「東京十社巡り」として企画されたもので、日枝神社、根津神社、芝神明宮(芝大神宮)、神田神社(神田明神)、白山神社、亀戸神社、品川神社、富岡八幡神社、王子神社、赤坂氷川神社をいいます。

 普段は奈良や和歌山など、のどかな田舎道を車で移動しながら目的の神社仏閣を目指すことが多いので、交通量の多い市街地を、初めて参拝する神社を探しながら移動するのは新鮮な感じがしました。

 さて、白山神社です。

御祭神は、菊理姫命(くくりひめのみこと)、伊弉諾命(いざなぎのみこと)、伊弉冊命(いざなみのみこと)

 天暦2年(948年)、加賀国の白山比咩神社から勧請した神社で、6月には3000株のあじさいが群れ咲き、あじさい神社としても有名なようです。残念ながら、今回は咲いているあじさいを見ることができなかったので、機会があれば、6月にまた参拝したいです。

 神社ではありますが、お寺のような雰囲気です。

 静かな住宅街にあって、ご近所の方が日常的に参拝される神社で、たまに私のように東京十社巡りで参拝する人がいるのでしょう。

 拝殿前で祝詞を奏上すると、強いご神氣が体を包み込むように広がっていきます。こちらのご利益は縁結びや商談成立(商売繁盛)です。神話ではイザナギとイザナミの夫婦喧嘩の仲裁をしたので、縁結びの神様として信仰されています。「括り(くくり)」という漢字を当てて、「和合の神」とされます。

 加賀の白山比咩神社には整備された禊場があり、神話でもイザナギに禊をするように勧めたのではないか?という説がありますので、ククリヒメは浄化の神様というのが私の印象です。

 ちなみにホツマツタヱでは、シラヤマヒメは赤子であるアマテルカミの泣き声の意味を聞くことができた「キクキリヒメ」として登場します。


 本殿を横から見ると、千木もあって神社らしい感じがします。


 狛犬の顔が何ともいえません。

 境内で猫が日向ぼっこをしていて、和みました。

いつもありがとうございます。

見えない世界を伝える神社ナビゲーター

市口哲也

神様に呼ばれる神社参拝

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