神様のために祈る!

大神神社でご利益をいただく参拝作法や、歴史書「ホツマツタヱ」から読み解くと、神様のことや鎮魂詞(いのりのことば)は、今までとは解釈が変わってくることをお伝えしてきました。


そして、以前にも書いたことがありますが、三輪山をご神体とする大神神社の神様は、穢れによって苦しみ、怒り心頭であることを改めてお伝えしておきたいと思います。


ご神体である三輪山は本来、禁足地にすべき山です(なぜ、三輪山そのものをご神体とするのかは記紀にも書かれていますが、ぜひ「ホツマツタヱ」を読んでください)。しかし、経緯はよく分かりませんが、誰でも、当日の申し込みで登拝が可能になっています。春日大社の御蓋山も禁足地ですが、年に数回、一般の方でも登拝が可能です。しかし、一般の方といっても、事前の申し込みが必要で、しかも、四つ足(牛肉や豚肉)を控えて精進潔斎(穢れを取り込まず、心身を浄化)するなどの条件があります。聖地に足を踏み入れるには、正当な理由と事前準備があってしかるべきです。


神社側が許可しているのだから問題はない、と考えるのは、いかにも現代的で、本当にご神体を踏みつけても良いのだろうか? と考えてみるべきです。「パワースポットだから」という理由で安易な気持ちで山に入るのは、結局はご利益をいただけない、無意味な行動と言わざるを得ません。


実は、私も数年前に登拝したことがあります。そのときは、神様が怒っているとは知らず、頂上で黒いアゲハ蝶が乱舞して、神様に歓迎されたと感じました。その後、知り合いの霊能者と一緒に狭井神社に参拝したとき、その霊能者が耳をふさいで、怒りの声がうるさくて我慢できないというほど、神様が怒っていることを知りました。それ以来、登拝はやめました。


もちろん、深い信仰心で神様に感謝しながら登拝している方もいると思います。このブログを読んでいる方は、ほとんどそのような方だと思います。登拝している方のほとんどは、神様が怒っているとは知らず、きっとご利益をいただける貴重な経験をしていると思っていることでしょう。でも、神様は歓迎していませんし、ご利益もいただけません。


「私は神社に参拝しても、お願いはしません。神様に感謝するだけです」という方も多いと思います。そのような方には、もう一歩進んで、神様のために祈りを捧げて欲しいのです。「神様のために」とは、神様の怒りの原因である、穢れを祓うための祈りをしてください。


具体的には、タカハシイクヒを祀る「活日神社(いくひじんじゃ)」の左手に少し開けたスペースがあります。そこからの祈りが神様に届きやすいので、そこで「大祓詞」と「アワ歌」を奏上してください。祝詞の冊子「神拝詞(しんぱいし)」は、授与所で無料でいただけますので、読み上げるだけでも構いません。アワ歌は知っている方だけで結構です。先日、参拝したときも、こちらで祈りを捧げると、明らかに三輪山の雰囲気が穏やかになりました。目に見えてやさしい雰囲気に変わったのです。


このような祈りこそ、神様に感謝の気持ちを示す最良の方法だと思います。ぜひ、穢れを祓う祈りを捧げてください。


大神神社と三輪坐惠比須神社については、こちらの記事を読んでください。

いつもありがとうございます。

見えない世界を伝える神社ナビゲーター

市口 哲也



神様に呼ばれる神社参拝

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