忌中と喪中は全く意味が違う!?

似ているようで全く意味が違う「忌中」と「喪中」


「忌中」と「喪中」は身を慎む期間が違うだけ、と勘違いされやすいのですが、実はその意味は全く違います。


 まず、「忌中」とは「身を慎む期間」で、神道の考え方が基になっています。穢れを広めないために、外部との接触を避ける期間です。現実的に疫病などの拡散を防ぐ意味もあったと考えられます。この期間は神社参拝や神事、結婚式やお祝いの会などへの出席を控えます。

「忌中」は故人との関係によって異なり、一般的には父母や配偶者、子の場合は50日、祖父母や孫、兄弟姉妹は30日、曽祖父母やひ孫、甥、姪、伯叔父母は10日、その他の親族は3日とされます。


 一方、「喪中」とは「悲しみに暮れている期間」で、実は気持ちの問題であり、決まった期間はありません。親しい人が亡くなって悲しいというのが「喪」の意味なので、悲しい気持ちが続いている間は喪中なのです。最愛の人が亡くなって、悲しみが癒えない場合は、一生涯、喪中が続くのです。


「忌中の間は、鳥居をくぐってはいけない」といわれますが、「鳥居をくぐらなければ大丈夫」と勘違いしている人がいるようです。「鳥居をくぐってはいけない」というのは、「神域に入ってはいけない」という意味ですので、鳥居をくぐらずに神社に入ればいいわけではありません。

どうしても神社に行きたい場合は、鳥居の前で「忌中のため神域には入れませんが、ご挨拶に来ました」と神様にご挨拶するのは大丈夫です。きっと、あなたの謙虚な気持ちは、神様に届くと思います。


参考までに詳しく解説されているサイトをご紹介します。

いつもありがとうございます。

見えない世界を伝える神社ナビゲーター

市口 哲也


神様に呼ばれる神社参拝

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