えっ!「ヰココロ」じゃなかったの?
見えない世界を伝える神社ナビゲーター市口哲也です。
先日、池田満先生の「記紀原書ヲシテ増補版」が届きました。
「ホツマツタヱ」、「ミカサフミ」の原文(ヲシテ文字)をまとめた本で、在庫が無くなるタイミングで、更新されました。
「ホツマツタヱ」の写本(書き写して受け継いできたもの)は、一種類ではなく、いくつか発見されています。
人の手によって書き写されたものなので、写し間違いや、虫食いで判読できないため後世に創作したなど、原文とは異なる部分もあると考えられます。
よく議論になるのが、「トホカミヱヒタメ」です。
伯家神道や修験道では「トホカミエミタメ」と唱えます。
「ヒ」を「ミ」と読み間違えたのか、書き間違えたものが伝わったのか、真相は分かりませんが、正しくは「トホカミヱヒタメ」です。
そして、表題の「ヰココロ」についても、「ニココロ」の写し間違いである可能性が高いということで、「ヰ」は「ニ」に修正されていました。
「ヰココロ」は女性(妻)の心と訳され、大江先生と一緒に開催するオンライン講座のタイトルにもしています。
「ニココロ」は、にこやかな優しい心というニュアンスです。
意味が全く変わってしまうわけではないので、大問題ではないですが、どちらが正しいのかは、もう少し検証が必要だと思います。
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