2020 出雲一人旅#13「神在祭中の十九社」
出雲一人旅3日目
出雲大社の神在祭が本殿にて、朝9時から執り行われます。例年通りであれば、朝早く行けば、本殿内の神事に参列することができます。しかし、今年は一部の崇敬者のみということで、神事が終わるのを待っていました。
境内の東西には、「十九社」と呼ばれる八百万の神々の宿舎とされるお社があります。ですから、通常時は空っぽで、この神在祭の期間のみ、神様がおられます。
神事が終わるのを待っている間、本殿の周囲をぐるっと回ることにしました。十九社の前には行列ができていて、たくさんの参拝者が、この期間に出雲に来られた神様にご挨拶されていました。
私は、神事が始まる前に、しっかりご挨拶したので、改めて挨拶する必要はないとは思ったのですが、素通りするのも失礼かなと思い直して、行列には並ばず、端の方で参拝しました。しかし、何の反応もありません。
そこで、ようやく気付きました。神様は神在祭中なので、宿舎に居るわけがないのです。わざわざ並んで参拝している人たちは、チェックアウト後の空室に向かって、挨拶をして、願い事を伝えています。
もしかすると、本殿の神事に参列している神様が見てくれているかもしれませんが、それを期待するよりは、本殿に向かって参拝するか、神事が終わってから参拝する方が良いでしょう。
私は本殿裏で、神在祭の神事に参列されている八百万の神々を感じながら、その場に身を委ねて、瞑想をさせてもらいました。
このように「分かる」または「気付く」ことは重要です。神様が居ない神社は、実はたくさんあります。特に摂末社は、空っぽであることが多いです。十九社のようにタイミングによっては居ないということもあります。
あなたも、感度を磨き、感じる能力を上げて、「分かる人」、「気付くことができる人」になってください。
いつもありがとうございます。
見えない世界を伝える神社ナビゲーター
市口 哲也
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